ADHDとグルテンフリーな生活

yossy

こんにちは。ねこままカフェスタッフのよっしーです。

今日はADHDにも影響があるといわれるグルテンフリーについて書いてみます。

グルテンとは小麦粉や大麦などの穀物の胚乳から作られるタンパク質の一種のグルテニンとグリアジンが水を吸収して網目状につながったもの。
パンのモチモチ感とかうどんのシコシコ感の元になるもので、小麦粉を水でこねていくとだんだん粘り気が出てきますよね。
こねることでグルテニンとグリアジンが絡み合ってあの弾力と粘り気が生まれます。

残念なことに、このグルテンは食物アレルギーの元になることも良く知られています。
小麦アレルギーの方は、米粉で作ったグルテンフリーのパンを召し上が事もあるかと思います。

グルテンフリーというと。最近ではテニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチやモデルのミランダ・カーなどが実践していることで有名ですね。
この背景には、グルテンがアレルゲンとなるだけでなく、脳にも影響を及ぼすということもあるのかもしれません。

グルテンが脳に及ぼす影響については、アメリカの神経科医師であるデイビッド・パールマターの「Grain Brain: The Surprising Truth about Wheat, Carbs, and SugarーYour Brain’s Silent Killers」(2013)に述べられています。この本は、「「いつものパン」があなたを殺す」(三笠書房)というタイトルで日本語訳されています。

そこには、グルテンと、うつやADHDなどの脳疾患との関係も書かれています。

グルテンに対して、人には「抗グリアジン抗体」という抗体が出来ます。小麦アレルギーの人はこのグリアジンの値が高くなります。
そもそも人間の祖先は200万年以上も前から野生動物や植物、果物などを食べていました。しかし、農耕という文化を手に入れた人類は穀物を多く食べるようになりました。苦労して野山を駆け回り獲物を取らなくても、米や麦を植えて育てれば安定して食料を手に入れることが出来るからでしょうね。

イスラエルのガリラヤ湖岸では、2万3千年前の農耕の痕跡(オオムギ、ライムギ、エンバク、エンメル麦)が発見されているそうです。
そのあたりが農耕の始まりだったとしても、穀物を主食として食べ始めたのは長い人類の歴史から見るとつい最近のこと。
そのため、まだ人間にはグルテンに対する免疫システムが十分に発達していない、ということが考えられます。

余談ですが、人間には長寿遺伝子といわれるサーチュイン遺伝子というものが備わっています。この遺伝子は飢餓によっても活性化すると言われています。この遺伝子が活性化すると、細胞内でエネルギー源を作り出す「ミトコンドリア」が増え、かつ細胞内の異常なたんぱく質や古くなったミトコンドリアが排除されて生まれ変わる「オートファジー(自食作用)」という機構が働きます。ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅栄誉教授の研究としても有名ですね。
オートファジーの作用によって、細胞を傷つける活性酸素の除去、細胞の修復、脂肪の燃焼、シミやシワの防止、動脈硬化や糖尿病の予防、さらには認知症、難聴などの予防といったさまざまな好影響がもたらされます。
つまり飢餓状態は人間のオートファジー作用を活性化しますが、安定的に穀物という食料を手に入れられるようになったわれわれ人類は栄養過多になりこのせっかくの自食作用を活用できなくなっているのではないでしょうか?

で、グルテンに話を戻すと、現代の穀物や炭水化物を中心とした食事は、グルテンを過剰に摂取する傾向にあります。炭水化物や穀物を食べると血糖値が上昇します。そして血糖の上昇は脳に対しても悪影響があることも知られています。

 糖質やグルテンたっぷりの炭水化物は、単に脳の神経組織の発生を妨げ、時間をかけて進行する認知症のリスクを高めるだけではない。炎症性の炭水化物がたっぷりで、脂肪が少ない食事は心の状態にも干渉してくる。認知症だけでなく、ADHD(注意欠如、多動性障害)、不安障害、トゥーレット症候群、精神的疾患、偏頭痛、さらには自閉症などの一般的な神経病のリスクにつながるのである。
そして、一つだけ言えることがある。食事からグルテンを取り除く生活を採用することは、脳の病気を軽減するための何より確かな手段であり、この簡潔な「処方箋」はどんな薬物治療にも勝るのだ。
神経障害、精神障害、行動障害の症状の多くを改善するには、グルテンフリーを続けて、DHAやプロバイオティクスのような栄養機能食品を食事に加えるだけでいい。いま、肥満やアルツハイマー病が蔓延しているのは、おそらく、多くの人々が炭水化物をこよなく愛し、一方で脂肪やコレステロールを避けようとしているせいなのだ──


(デイビッド・パールマター)

他にも、小腸がグルテンに過敏反応する『グルテン過敏症』や、グルテンをスムーズに消化できない『グルテン不耐症』という症状も引き起こします。小腸の粘膜の細胞は必要な栄養素だけを取り込み、不要な毒素や細菌はブロックしますが、グルテン過敏症や不耐症の人の場合、グルテンをとると小腸の粘膜の細胞間が緩むため、毒素が入り込んで、炎症を起こしてしまいます。
これによって慢性的な不調が引き起こされます。小腸という、必要な栄養を取り込む臓器のトラブルだけに、さまざまな不調につなります。片頭痛やPMS(月経前症候群)、自己免疫疾患のリウマチや橋本病もグルテンによるダメージが一因になっていると言われています。
腸内フローラ、という腸内環境が話題になるわけも良くわかりますが、その一因がグルテンにある、というのも驚きですね。

このように、グルテンは人間にさまざまな悪影響を与えることが解っていますが、それは脳にも及びます。
最近、脳神経分野の研究でグルテンが脳の炎症を起こし、神経系の変性疾患(アルツハイマー病、てんかん、統合失調症、ADHD、うつ病、パーキンソン病、頭痛、PMSなどを引き起こす要因になっていることが解ってきています。病気とまではいかなくても、集中力の欠如、頭にもやがかかったような状態、疲れやすい、全身の倦怠感などの症状を引き起こすのです。

お勧めは和食中心の食事を2週間続けてみること。一汁三菜の質素な食生活で、おなか一杯ではなくおなか八分目の食事。
パン食をやめて朝はおにぎりやバナナヨーグルトとかフルーツサラダなどにする。
お昼のカツ丼をやめて、そばやフォーなど低グルテンなものにする。
夜はおばんざいのような野菜が中心なメニューにする。
そうして、グルテンフリーでファスティングっぽい食生活で飢餓遺伝子を活性化させることは、きっと脳にも良い食生活につながると私は考えています。

まずは、2週間続けてみませんか?

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